病院とクリニックで異なる業務内容

整形外科で働く看護師の業務内容は病院とクリニックで共通している点もありますが、違いも大きいので職場選びの際には注意しましょう。まず、病院には病棟があるので、入院患者に対応する病棟管理があります。長期入院は少なく、数日から3ヶ月程度の入院期間が多いのが特徴です。骨折などの際には、手術前後だけ入院するケースが多いという特色を持っていることが挙げられるでしょう。また、病院には手術室が備わっているため、オペ看としての業務もあります。執刀医のサポートや、患者の病室からの搬送および手術室から病棟へ送るのが仕事です。

病院とクリニックで共通する業務にも、負担の大きさに違いがあるものがいくつか存在します。例えば、重傷で長期治療を必要とする患者が多い病院では、メンタルケアの必要性が高いです。通院患者の場合でも、本当に治るのかどうか心配になって看護師に相談する人がしばしばいます。クリニックでもメンタルケアは必要になりますが、より深刻な症状の患者が多いのが病院の特徴です。

一方、クリニックではリハビリとコミュニケーションの重要性が高くなっています。話すために整形外科に通っているのではないかと、噂になるくらいによく話をする患者も多いです。整形外科の患者は、怪我などで身体は不自由でもメンタル的には元気な人が少なくありません。特に、クリニックでは頻繁にリハビリに通うことが多く、親しみのある看護師と話したいと思っていることがよくあります。